Label:FAT BEATS
Format:2LP
盤質:NEW
2022
インスト盤リリースです。ビートメイカーとしても、例えばフレッシュなフォンクやドリルなどと別皿であったとしても、どこかそれ以上のマッドと艶/前衛を孕んだ素晴らしいオルタナティヴを堪能できるマニア盤。当然サブスクにはインストはないです。
前作よりもよりアヴァンギャルドに舵を切った最新作到着。プロデュースにはJAKE ONEとCHUCK STRANGERSが一曲ずつ手掛けた以外は全てセルフ・プロデュース。あえてこそのアニモスもアルケミストもいないこのアルバムの良さ、狂い咲きのポップ、常に奏でていたローズ・バッド/ピンプ推しの世界よりもさらに削がれた心地。この音数の少なさはミニマルという意味でもなく、ただその曲を際立たす為の最適解のチョイスと決断のクールさ。完全なるバランス勝負の勝利が唸るほど格好良い、聴き辛さをポップに変換するアイコニックなラップと相まってアルバムを聴き進むに連れ痺れざるを得ない。昨今、そのビートの親和性からエレクトロニック・ダンス・ミュージック界隈からのドリル/トラップ等の解釈、もしくはメンフィスのサウンドなどが他ジャンルの音楽ファンからのエクストリーム・ミュージックとしての解釈もとても痛快ですが、おそらくはこれはそういったフィールドからの回収作業もないだろうこともむしろ燃える!("Wicked Days"とか凄くないですか?)。それと"Spirit Cookin"は2013年作ACTION BRONSONの「Blue Chips」でのコラボレートを彷彿させてくれるはファン・サービス?今回も名盤をありがとうございます。そもそもKOOL KEITHとSCHOOLBOY Qが同じ盤に参加するのとか最高しか言いようがない。
01. Intro - Allegories
02. Downtown '81
03. Covid Cough ft. Schoolboy Q
04. Wheat 40's
05. Spirit Cookin ft. Action Bronson
06. Pimps Don't Wear Rabbits
07. Butterfly Effect
08. The Eye of Whorus ft. Stovegod Cook$
09. Steel Vagina
10. Broadway Billy ft. Kool Keith
11. Baby Powder
12. Trenchcoat Wars
13. Wicked Days ft. Trent Truce
14. Garbage Pal Kids
15. Crockett N Tubbs
16. Mt. Marci