Label: SPLIFFADE
Format: CD
盤質:NEW ジャケット:NEW
2019
これまでのMIXも脳の奥をくすぐってくれる美しいものばかりでしたが新作もまた素晴らしい!フィリップ・K・ディックによる「Valis」のO.S.T.としてMaltaが勝手に音源を紡いだものが本作。店主はこの小説をまさに今Malta本人から軽く説明を受けていて現時点何の知識もないのですが、本当に興味をそそられる内容でした。ニューエイジ的スピリチュアルに回収されたI'm at 彼岸、そんな場所よりもっと暗い場所にあるような、まるでヤソスのようにそれを宗教として完全に食らいつくすことで得られる強度ってきっとあるんでしょうな。話をMIXに戻して、そんなぶっとんだ本に奉げたサウンドトラック、maltaの真ん中にいつもあるジャズ、捻たジャズ、ミニマルなブロークン・ヒップホップ、ヒプノタイズされたハウシーなベース・ミュージックなどが、もちろんジャンルをひとつに絞ったmixではないことは明白で、そういった数多のbad musicが感情を露わにして起承転結を要求する。maltaってほんと面白いな〜。約束の地はシカゴだけじゃないからね〜。