Label:DOGEAR / WDsounds
Format:LP
盤質:NEW
2016
CD版でも既にCLASSICでしたが、ようやくLPもリリースされました。
東京を代表する二つのレーベル、WDsoundsとDogearのダブルネームリリースとなった、そしてそうなるべきタイミングと出来栄えを結実した素晴らしい一枚。そのふたつのレーベルを冠する意味を存分に持ち味とした多彩なフィーチャリング勢、今の東京の/日本のヒップホップにおいてあらゆるアドヴァンテージを持ちリードし続ける仙人掌のリリックは、ストーリー・テリング、隠喩、引用、そしてこれを聴け!と言わんばかりの誇りを最も格好良く、力強く感じるし、聴いていると全てを飲み込み納得できるこの清々しさこそ仙人掌であるなと。2010年代の名盤としてこれからも語り継がれるでしょう。
-WDsounds info-
東京を代表するHIP HOPグループMONJUのMC。SEEDAやNORIKIYO、BESとその時代とそのアーティストとしてのキャリアの中でも重要作品に参加。同タイミングでリリースされたMONJUでその存在はアンダーグラウンドで絶大な支持を受ける。コンスタントにリリースされる客演作品で残すインパクトは絶大で、アルバムのリリースが広く待ち望まれて来た。会員限定盤のアルバムや、QROIXとのストリートアルバムと一般流通されない、既に手に入れる事の出来ない作品のリリースを経て遂にオフィシャルアルバムをリリースする。
路上からあがるHIP HOPを、そのRAP ( 声 ) が少しだけ世界を変える瞬間が近づいている。
< トラックリスト >
1. SPOON OF STREET prod. MASS-HOLE
2. STREET TALK prod. FITZ AMBROSE
Additional Keys by Budamunk Friendship Perform by OYG
3. HUSTLE AND BUSTLE prod. ZZY
4. FACE OFF prod. 16FLIP
5. GOOD DAY BAD COP prod. febb
6. WHIRLWIND prod. DOPEY
Additional Vocal by Mizuki Kamata
7. BE SURE prod. ZZY
8. SKIT prod. ZZY
9. STATE OF MIND prod. 16FLIP feat. ISSUGI
1982S Hook by YUKSTA-ILL
10. BACK TO MAC prod. DJ FRESH feat. ERA & MUD
Radio Shout by CJ&JC
11. HERE WE COME prod. FITZ AMBROSE feat. BRON-K
Additional Keys by ILL.SUGI
12. SUNDAY prod. TRINITYTINY1
13. 罰 prod. TRINITYTINY1
14. 愛 prod. WATTER
15. VOICE prod. FITZ AMBROSE feat. MIZUKI KAMATA & chi3chee
16. VOIICE OUTRO prod. FITZ AMBROSE
ALL MIXED and MASTERED by NAOYA TOKUNOU
これは全てを肯定する音楽。
つまらない事でうだつがあがらない気分がする午後も。
どうにもならない事で眠れない夜も。
音が止まるまで遊んで、そこからまた仕事に向かう朝も。
そのライフを止めない限り、彼の口からでるワード、ライムは肯定する。
" HIP HOPが全てを肯定に変える "
仙人掌が初のオフィシャルアルバムとしてリリースする「VOICE」。ISSUGI, 16FLIP, MASS-HOLE, BUDAMONK, WATTER等の今までに数多くの作品や現場を共にして来た仲間、そして、ERAやFITZ AMBROSE, DOPEYとクラッシックを産み出して来たアーティスト、YUKSTA-ILL, MUD ( KANDYTOWN ) , DJ FRESH, BRON-K新たな予感を感じさせるアーティスト。個人的な強い親交を感じさせるCHI3CHE、MIZUKI KAMATA。TRINITYTINY1やZZYの作り出す音楽はまた新たな風を仙人掌の作り出す世界に吹かせている。先行でi-tunesで配信されているERAとMUDを迎えた"BACK TO MAC"で見せる街の景色とBRON-Kをfeat.した"HERE WE COME"で見せる街の景色は全く違う物と言える位にコントラストがある。ZZYやTRINITYTINY1のトラックの上で展開する世界は内面と外を行き来する。いつもの話を"自分のやり方"で掘り下げて表現したまぎれも無いVOICEが音と共にここにある。
MIX / MASTERINGを担当するのは石野卓球やVIDEOTAPE MUSIC等のMIXを手掛け、CEROのLIVE PAを担当する得能直也による。空間の奥行きと生き生きと動き出すそれぞれのトラック、目の前に広がるのは様々な仙人掌の音楽を構成する音楽で作られた世界。
アンダーグラウンドという言葉の意味は一体なんだろう、それが地下というのであれば、仙人掌はこの「VOICE」と共にいつものように路上を歩いている。大きな声でこの音楽は街中に鳴り響くだろう。とても静かでいて燃え上がる様な音楽をHIP HOPと言うのだと思う。 街のサウンドがバックに流れる。表面を削り取った本物の表情を仙人掌は耳から見せてくれる。